熱中症対策

熱中症とは

熱中症は、高温多湿の環境で体温調節がうまく働かず、体内に熱がこもることで起こる健康障害です。発汗による水分や塩分のバランスが崩れることも原因となります。屋外だけでなく、室内で安静にしているときでも発症し、重症化すると命に関わることもあります。高齢者や子ども、持病のある方、労働者やスポーツをする人は特に注意が必要です。

熱中症について正しい知識を身につけ、体調の変化に気を配るとともに、周囲の人への声かけや見守りを心がけることで、熱中症対策を行い被害を防ぎましょう。

Slide

熱中症対策の情報

熱中症は、正しい知識を持ち、日常の中で小さな工夫を重ねることで予防できます。例えば「適正な⽔分補給」「涼しい環境づくりと作業時間の気配り」「体調の変化に気づくこと」など、ちょっとした心がけが大切です。熱中症を防ぐための基本的な知識や具体的な対策については、厚生労働省が公開している「熱中症予防のための情報・資料サイト」に詳しくまとめられています。ぜひ、下記リンクボタンよりご覧いただき、毎日の生活や職場、地域での対策にお役立てください。

熱中症対策
熱中症を防ぎましょう
厚生労働省、熱中症予防のための情報・資料サイトを見る →
熱中症とは
熱中症が疑われる人を見かけたら
厚生労働省、熱中症予防のための情報・資料サイトを見る →
障害のある方へ
厚生労働省、熱中症予防のための情報・資料サイトを見る →
対策の義務化

法律と義務化された対策

近年の猛暑や熱中症被害の増加を受けて、国は熱中症対策を法律で義務づけました。特に2025年6月1日から施行された労働安全衛生規則の改正では、事業者に熱中症対策を行う義務 が課せられ、違反した場合には、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金 が科される可能性があります。また、令和5年に成立した改正気候変動適応法により、以下のような制度が新設・法定化されています。

条文で明記された主な制度

(改正内容)

熱中症警戒アラートの法定化
従来、任意だった「熱中症警戒アラート」が正式に法律上の制度として位置づけられ、国や自治体による確実な周知・対応が一層進められるようになりました。
市町村による「熱中症対策普及団体」の指定制度
市町村は、NPO法人などの地域団体を「熱中症対策普及団体」として指定でき、地域での見守りや声かけなどの活動を担う役割を持たせる制度が導入されました。
熱中症特別警戒情報(アラート)の創設
「熱中症警戒情報」よりさらに高いレベルで、より深刻な健康被害が予想される状況を対象にした「熱中症特別警戒情報(特別警戒アラート)」が新設されました。
熱中症対策実行計画の法定計画化
政府による「熱中症対策実行計画」が閣議決定による法定計画となり、中長期的な目標(たとえば2030年までに熱中症による死亡者数を半減など)が掲げられています。
市町村による「指定暑熱避難施設」
市町村が、冷房設備など一定の要件を満たす施設を「指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)」として指定し、特別警戒情報発表時には開放することが義務付けられています。

上記が導入され、国・自治体・事業者・部活動・スポーツ団体・地域住民が一体となって取り組む体制が整えられました。企業や自治体は職場や地域での講習・啓発・安全管理を徹底することが求められ、熱中症は「個人の注意」だけではなく 社会全体で守るべき課題 であることが明確になっています

熱中症対策の課題

根本的な解決策の不足

根本的な解決策の不足

国や自治体による法整備が進み、企業や地域社会でも熱中症対策は広く実施されています。しかし現実には、救急搬送や死亡者数は依然として高止まりしており、根本的な解決策がまだ十分に確立されていないことが大きな課題です。

水分補給の限界

水分補給の限界

熱中症の最大の原因は「脱水」であり、予防・改善のためには迅速で的確な水分補給が欠かせません。ところが一般的に用いられている水・お茶・スポーツドリンクなどでは、細胞に水分が届く速度が遅く、特に緊急時には十分な効果が得られない場合があります。

運動をする方への対応

運動をする方への対応

普段、部活動やスポーツ団体でストレスを感じながら激しい運動をする選手たちは、想像以上の水分が失われるため、通常より多めに細胞の中に水分を溜め込むことが重要で、十分な水分保持が持久力や集中力の維持と熱中症予防の両面で欠かせません。

熱中症弱者への対応の遅れ

熱中症弱者への対応の遅れ

高齢者は暑さや喉の渇きを感じにくく、気づかないうちに重症化しやすい特徴があります。また、子どもや持病を持つ方など、いわゆる「熱中症弱者」への対応が遅れがちであり、社会全体としての大きな課題となっています。

これらの現実を踏まえ、当協会は従来の対策だけでは不十分であり、より科学的で即効性のある水分補給方法や、地域での見守り体制を含む実効性の高い取り組みが必要だと考えています。

協会提唱の対策

協会が提唱する背景と解決策

熱中症対策は、単なる注意喚起や啓発だけでは十分ではありません。実際に現場で起きた出来事から学び、科学的根拠に基づいた新しい解決策を生み出すことが必要です。当協会が提唱する「グリセリンローディング」は、そうした実体験と研究の積み重ねから誕生しました。ここでは、その背景と開発の経緯をご紹介します。

協会の原点:箱根駅伝での衝撃
2002年の箱根駅伝で、エース選手が脱水症状で倒れる姿を目にしました。当時は「運動中の飲水を控えるべき」とされ、十分な水分補給方法が確立されていなかった時代でした。この出来事は、水分補給のあり方を根本から問い直す大きな転機となりました。
独自の解決策:グリセリンローディングの発見
この経験を経た後、代表・窪田は23年前「グリセリンローディング」という新しい水分補給方法を、書籍「中距離ランナーの科学的トレーニング」を通じて発見しました。細胞内に水分を素早く届け、従来の水やお茶では防げない脱水を補う方法に注目しました。
実績と信頼:トップアスリートの導入
グリセリンローディングは、オリンピック選手やプロ野球選手、国際大会で活躍する選手など、多くのトップアスリートに採用されています。過酷な環境下での試合やトレーニングでも高い効果を発揮し、23年以上にわたる実績から、その安全性の高さも認められています。
効果の証明:科学的な裏付け
医療機器である体組成計「InBody580」による測定の結果、実際に細胞内水分量が増加することが確認されています。かつてはその効果の大きさからドーピング対象とされた時期もありましたが、現在は除外され、安全な水分補給方法として広く普及しています。
Slide
Slide

グリセリンローディング

熱中症の最大の原因は「脱水」にあります。しかし、ただ水やお茶を飲むだけでは、必要な水分がすぐに体の細胞まで届かず、十分な対策にならないことがあります。そこで注目されているのが、細胞内に水分を効率よく届ける新しい水分補給方法「グリセリンローディング」です。原点は2002年の箱根駅伝。選手が脱水症状で倒れ、タスキが途切れてしまう場面を代表理事の窪田が目にし、真冬でも脱水が起こる事実に大きな衝撃を受けました。その後、書籍『中距離ランナーの科学的トレーニング』を通じて「グリセリンローディング」という新しい水分補給方法に注目し、商品の開発を始めました。

そして、この取り組みを通じて「水分補給の本質」を学ぶ決意を固め、研究・開発を進めてまいりました。現在では、部活動・スポーツ団体・高齢者の熱中症対策や健康維持にも役立つ方法として期待され、当協会で提唱しています。

細胞内に水分を運ぶ

従来の水分補給方法では、水やお茶を飲んでも細胞内まで水分が素早く届かないという課題がありました。グリセリンローディングは、細胞膜を通過しにくい水分を効率的に細胞内まで届けることができます。これにより、体が必要とする部分へ確実に水分を供給し、熱中症や脱水の予防に直結する効果が期待されます。

水分が素早く届く訳

水分が細胞内へ素早く届くのは、グリセリンが細胞膜と同じ成分を持つためです。細胞膜はリン脂質でできており、その中心にはグリセリンが存在します。グリセリンを利用した水分補給は構造との親和性が高く、水分が細胞膜を効率よく通過し、細胞内へ素早く浸透します。これが「グリセリンローディング」で効果的に水分補給できる訳です。

持続的な保水力

グリセリンローディングは、単に水分を補給するだけでなく、体内に一時的に水分を蓄える仕組みを持っています。そのため、汗やストレスによって水分が失われても、体がすぐに乾ききらず、長時間にわたって潤いを保つことができます。炎天下でのスポーツや屋外活動、さらには日常生活においても、脱水を防ぎ体調を安定させる水分補給方法です。

自発的脱水を防ぐ

喉の渇きで水分を補給しても、体内の水分量が戻らない事を「自発的脱水」と呼び、放置すると体調不良や熱中症の原因となります。グリセリンローディングは体内に余裕を持って水分を保持できるため、自発的脱水や慢性的な蓄積脱水を防ぎ、健康維持に役立ちます。特に高齢者や子ども、部活動やスポーツ選手など体調変化に敏感な人に有効です。

過酷な環境下での実績

グリセリンローディングは炎天下や高温多湿といった過酷な状況でも効果を発揮してきました。オリンピック選手の試合やトレーニング、作業現場などでの実績が積み重ねられ、体内の水分を安定させることでパフォーマンスを維持する信頼できる水分補給方法として評価されています。日常生活でも活用が広がり、幅広い場面で有効性が認められています。

安全性と汎用性

この方法は、オリンピック選手やプロアスリートの過酷な環境での実績を持ちながらも、安全性が確認されており、幅広い年代や立場の人々に利用できます。スポーツに取り組む若者はもちろん、体内の水分量が減りがちな高齢者にも有効です。用途を選ばず誰でも取り入れられる点が、グリセリンローディングの強みであり、安心して続けられる水分補給方法です。

科学的な裏付け

医療機器である体組成計「InBody580」による測定の結果、グリセリンローディングを行った後には細胞内水分量が増加している事が確認されています。数値として効果が示されることで、従来の水分補給方法では得られなかった実効性が明らかになっています。科学的に裏付けられた信頼性の高い補給法であり、熱中症予防や体調維持に役立つ方法として注目されています。

アイテム紹介

グリセリンローディングの考え方を活かしたアイテム紹介

当協会が提唱する「グリセリンローディング」を日常の中で実践するために、実際に取り入れられているアイテムをご紹介します。販売を目的とするものではなく、「どのように日常生活で役立てられるか」を知っていただくことを目的としています。細胞に水分を素早く届けるという考え方を基盤に、当協会の取り組みで実際に取り入れられているアイテムを通じて、熱中症対策の実践に役立つ工夫をご覧いただけます。

グリセリンローディング/水分補給

人間は体内に70%の水分を保持しています。この70%の水分がどこにあるのか、このことがとても重要なことです。人間は60兆個の細胞でできていますが、水分は細胞の中と外、つまり細胞内液、細胞外液として体内に保持されています。特に細胞内液が重要で細胞内では水(H2O)を利活用してミトコンドリアがエネルギー(ATP)を産生しています。細胞内の水分量が減少すると、エネルギー(ATP)の減少を招き体内の機能低下につながります。

商品名

CELL WATER


名称

グリセリン含有食品


原材料名

デキストリン(国内製造)、エリスリトール、グリセリン、甘味料(アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロース)、クエン酸、微粒二酸化ケイ素、香料、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸Ca、ニコチン酸アミド、葉酸、ビタミンB12


内容量

80g(8000mg×10包)


CELL WATER

グリセリンローディング/水分補給

近年、地球温暖化で気温が高くなり、炎天下のゴルフプレーは水分補給に十分注意する必要があります。水分補給で注意すべきことは、細胞の中に水分を溜め込むことです。単に水分を補給しても、細胞内に運ぶことができません。細胞膜を通過できる水分に替える必要があります。細胞内に水分を運ぶには細胞膜を通過できる「疎水性水」にすることが不可欠ですが、細胞内に水分を運ぶ「疎水性水」にする方法が、グリセリンローディングという手法です。

商品名

GOLFERS SPECIAL WATER


名称

グリセリン含有食品


原材料名

デキストリン(国内製造)、エリスリトール、グリセリン、甘味料(アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロース)、クエン酸、微粒二酸化ケイ素、香料、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、パントテン酸Ca、ニコチン酸アミド、葉酸、ビタミンB12


内容量

80g(8000mg×10包)


GOLFERS SPECIAL WATER

熱中時対策/水分補給

1970年代にオリンピック選手が人知れず利用してきた「グリセリンローリング」という水分補給方法があります。オリンピック選手が「グリセリンローリング」を利用することで効果が顕著になりドーピングの対象になったほどです。この方法を商品化するために、筑波大学と共同研究で作り上げた原料が「グリセリン粉末」です。グリセリンローディングは、グリセリンを水などに溶かして細胞内に水分を簡単に素早く運ぶ水分補給方法です。

商品名

グリセリンローディング


名称

グリセリン粉末含有食品


原材料名

デキストリン(国内製造)、グリセリン


内容量

150g


熱中時対策/グリセリンローディング

商品名

海塩飴


名称

菓子


原材料名

砂糖(国内製造)、水飴、海塩、グリセリン


内容量

100g